強い身体とはどんな身体でしょうか?
ムキムキ?
ベンチプレスで100㎏以上を挙げることができる人?
スクワットで200㎏以上を持ち上げることができる人?
確かに高重量を持ち上げることができる人は「強い」と言えるかもしれません。
筋肉隆々の人でも腰痛になる?
いわゆる「筋トレ」がメインで作られた筋肉隆々の身体を持つ人でも、
ちょっとした事で「グキッ」と腰痛を発生させることもあります。
地面に両足をしっかりと踏ん張り、
重りを真っすぐ押すとか真っすぐ引くという力、又は水平に回す力がどんなに強くても、
バランスの不安定な状態で、様々な方向からのストレスや流れるような動きの中でのストレスに対する力の発揮の仕方がうまくいかないと、
「想定外のストレス」に身体はやられてしまいます。
方向以外の多様性
このような不安定要素や多方向からストレス以外にも「強い身体」をつくる上で実施したいバリエーションがあります。
筋トレの多くは「一定のリズム」での動作になります。
これは「フォームの安定」や「筋肉の内圧を高めるため」などを狙った場合が考えられますが、
この動作スピードに多様性を持つことも、身体にとっての様々なストレスのバリエーションになります。
時には早く(全速力で)、時にはスローで動かすことで、
「減速に必要な筋力」や「安定のために必要な筋力」「爆発的なスピードを出すために必要な筋力」などを身体に伝えることができます。
重量が上がる
このようにトレーニングの動きに多様性を持つことでより「強い身体」が作られます。
事実、私自身もこのようなトレーニングを取り入れてから約5年くらいになりますが、
同時に大好きなトレーニングとして日々取り組んできたベンチプレスの挙上重量は上がってきています。
※ベンチプレスなどの伝統的な筋力トレーニングばかりやっていた時よりも体重は少なく、もちろん年齢も重ねていますが。
どのトレーニング方法が良くて、これが良くないという事ではなく、
様々なトレーニングバリエーションの中でも「動きの多様性」を取り入れる事で身体の機能は
もう一段階も二段階も上がりますよ。