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#562 曖昧で、抽象的なものほど正しく楽しい

こんにちは!トレーナーの岡田です。

2024年ももう半分が終わりました。

今年はいきなりの大地震からの始まりで、金沢市に住む僕自身、幸いにも直接的な被害は受けていませんが、

何か「重い空気感」のまま、ここまで月日が経ってきたように感じています。

この重い空気感という ”間接的な影響” を僕自身も受けている半年間だったような気がしています。

この全体的な空気感は時間が解決してくれると思いますので、

次の半年間は、この雰囲気にのみ込まれず『自分が信じるトレーニング論』をもっと言語化していけるようにしていきたいと思っています!

脳とカラダをつなぐトレーニング

「動けるカラダづくり」というテーマでお店を運営してきてはや9年。

独立する8年程前に『ピラティス』に出会い、学び、今までのトレーニングと比べて『動き』自体にはさほど目新しさは感じませんでしたが、

その『考え方』(フィロソフィとでもいうのか)がとても新鮮で興味深く、わからないながらも取り組んでいました。

そこに『ファンクショナルトレーニング』という概念が加わり、

ただ単に「筋肉の強さ」や「柔軟性」だけでは様々な問題は解決できないという問題に、
光が差したように感じたことが、このテーマで運動指導したいと思ったきっかけでした。

ピラティスを始めてから数年後には、

「まっすぐ立っていなと気持ち悪い」「重心がズレた姿勢にすぐ気付く」

という自分の変化に「何が起こったのか?」の明確な答えが出せないままでしたが、

「ファンクショナルトレーニング」を勉強していくうちに、その疑問にも答えが出るようになりました。

しかし、次はそういった「カラダの仕組み」を利用したトレーニングを多くの方に伝えるが、

「効果が出る人もいれば、そうでもない人もいる」

という問題に直面します。

この答えについては僕自身はまだはっきりと言葉にして伝えるのが難しいのですが、

「頭(脳)とカラダ(筋肉など)のつながり」

が影響しているということはわかっています。

「無意識化」「インナーマッスル」「軸」「重心」「マッスルインバランス」「動作制御」「シナプスの可塑性」などなど、

このあたりの言葉がキーワードになってきますが、

難しくもあり、曖昧でもあり、抽象的でもある「動けるカラダづくり」は

『頭(脳)とカラダをつなぐトレーニング』であると言えます。

ビジネス過ぎるとつまらなくなっている時代

近年のトレーニング業界、フィットネス業界は以前に比べれば成長しているように感じます。

数年前までには殆ど無かったトレーニング施設が、今は乱立しています。

「トレーニングは健康のためによい」

というのは多くの方が理解しており、そこがビジネス的にはチャンスになるため、

異業種や他業種も含め、同業者もどんどんビジネス展開しています。

ただ、「トレーニングは健康のためによい」ということが最近になって判明した。

訳ではなく、昔っから多くの方が理解していたにも関わらず、

フィットネス業界はなかなか盛り上がってきませんでした。

これには「ビジネスセンスの無さ」が業界的には指摘されていましたが、(所謂「脳筋」的な。笑)

僕としては、

「運動を継続的に(お金を払って)してもらう難しさ」

が根本にあると思っています。

『自分でも出来る』『自分ではできない』『運動指導の簡単さ』『運動指導の難しさ』『効果の個体差』『疲労の捉え方』『諸刃の刃』『老化』『評価の難しさ』『価値観の違い』『無形のサービス』『医療と娯楽業』『パフォーマンスアップとリハビリの間』などなど、

単語だけでは意味がわかりにくいかもしれませんが、

定量的なこと(ダイエットやボディメイクなどの体重や筋量で評価するもの)だけではいずれ限界がきて、どちらかというと『人間に対する運動がもたらす効果』は定性的な部分の方が圧倒的に多いこの分野では、

ビジネス的に成長させていくのが難しかったのだと思います。

ですので、現状のこの業界の「盛り上がり」は『定量的な評価の限界と飽き』、そして『運動指導の難しさ』によってこのままでは失速するのではないかと思っています。

「トレーニング業界で成功する」

と活き込んでトレーニング指導の世界に入れば入るほど(現場をやらない人はわからないとは思いますが)指導の難しさに直面し、

定性的な部分に悩み、本物以外はいずれ撤退していくと思います。

この部分は僕自身なかなか表現するのが難しく、何を言いたいのかわかりにくいかと思いますが、簡単にいうと、

『勝ち負けばかりにこだわっていくと、つまらなくなる』

『効果、成果ばかりが評価の対象になってくると、つまらなくなる』

というのがどの業界においても今の時代は多いのかなーと感じています。

テクノロジーが発達して、AIがクオリティの高い作業を短時間で効率的にこなしてくれる時代では、

曖昧で、抽象的で、不明確で、わかりにくいアナログな『人間臭い』ものほど楽しい時代になってくるのではないかなぁと個人的には思っています。

【編集後記】

もうすぐパリ五輪がはじまりますね。

息子が陸上競技を始めてから、最近はよく陸上競技を観るようになりました。

様々な競技特性、様々な人種的な特徴、動きが観れる五輪。

楽しみです。

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