本日は体験パーソナルトレーニングとして、
両脚の人工股関節置換術をされておりますクライアント様のトレーニングでした。
以前の勤務先でもあったフィットネスクラブ時代から、人工股関節の方は沢山おられ、
よくお話を伺いながらトレーニング対応をさせて頂いておりましたが、
人によって状態は様々ですので、
毎回いろいろと考えながら進めています。
本日のクライアント様も、手術自体は何年も前に済んでおり、
担当のドクターからも、何をやってもいいよ。と言われている方でしたが、
動きの制限(人工股関節の方は、股関節過屈曲、内旋制限がある)のある時期もあったため、
股関節周りがかなり機能低下しておりました。
特に、股関節伸展動作(脚を後ろに蹴るような動作)に制限がかなりありました。
動きのチェックでみると、
もも前(大腿四頭筋) ⇒かなり硬い ※特に起始部
うちもも(内転筋群) ⇒硬い
もも裏(ハムストリングス) ⇒硬い
脚の付け根の外側(大腿筋膜張筋) ⇒硬い
ふくらはぎ(腓腹、ヒラメ筋) ⇒硬い
脚の付け根の筋肉(大腰筋) ⇒弱化
お尻(大臀筋) ⇒弱化
お尻横(中臀筋) ⇒やや弱化
骨盤 ⇒後傾
背中(広背筋など) ⇒硬い
と、股関節に一部制限があっただけで、これだけの弊害が発生します。
※術後の生活環境によって変わると思いますが・・・
この方は、以前よりリハビリ時に教わったトレーニングや、ストレッチ等を
ご自宅でもちょくちょくやられておりましたので、
まだ良い方なのかもしれませんが、
指導されていた、脚の付け根のトレーニングが、あまりうまくできていなかったようです。
脚の付け根のトレーニングで実施していた
「もも上げ」トレーニングで骨盤後傾を導いてしまったように感じます。
という訳で、本日はTRXサスペンショントレーナーを使った
股関節周りのストレッチを数種類、背中のストレッチ等を実施していただきました!
そして、もも上げは壁にお尻、背中をつけて実施していただくようにお伝えしました。
TRXサスペンションのいいところは、バランスを補助するサポートギアとしても
使えるところです。
特に今日のような、人工股関節のクライアント様などはもっと早い段階から
積極的にバランスを意識した動的なトレーニングを導入するべきだと思います。
日常生活では、歩いたり、階段を上がったり下りたりとバランスをとりながら
活動していますからね。
また、動きのトレーニングを実施することで、筋力的に足りない場所や柔軟性として足りない場所などがわかり易くもなりますしね。
残りの人生をもっとアクティブに生活したいという本日のクライアント様。
楽に歩けるようになって、旅行などにどんどん行けるよう、
頑張ってトレーニングを続けて欲しいと思います!
ある、日本を代表するトレーナーの方がおっしゃていたこの言葉、
『Exercise is therapy』(エクササイズはセラピーとして使える)
まさに、そうだな!と思います。
皆さん、トレーニングしましょう!(^o^)/