あなたの日常生活を思い浮かべて下さい。
それぞれの生活環境があって、生活スタイルがあると思いますが、
日常の中では、殆どの方があまり動かしていない筋肉があります。
しかし、その筋肉は頑張っています!
そして『疲れています』……
皆さんの中にも、又は周りの方にも多いのではないでしょうか?
『ストレートネック』などの首の問題を抱えている方が。
生活の中心は前と下
その頑張っている筋肉とは、
首の後ろや肩の後ろ。上背部の筋肉です。
本を読む、ご飯を食べる、デスクワーク……そしてスマホ……
このように、普段の生活では当たり前ですが、
目が前にあり、手は前で使うことが多いため、
体の前側での作業が殆どです。
となると、頭は下を向き、肩は前に出てきます。
特に肩回りの筋力が弱い方は、自分の腕の重さだけでも辛くなるのに、
何か荷物を持っていれば、
肩甲骨を安定させるために、首周辺や肩の前側などの
筋肉を過剰に使用してしまいます。
重心のラインから外れた姿勢をとった場合、
「重心に戻そうとする力」や「耐えようという力」が自然に働きます。
頭、肩が正しい重心ラインより前に出た場合、
今よりも前に行き過ぎてしまわないように
(高い位置の)後ろ側の筋肉が、必死に支えている状態が続きます。
この状態が『普段動かさないのに、筋肉は疲れている』状態です。
チェックしてみよう!
まずはご自分の姿勢をチェックしてみましょう。
正面から見た姿勢では、手の向きを見ます。
「手の甲が正面に見える」という方。
横から見た姿勢では、背中のラインもそうですが、頭の位置を見ます。
「頭が前に出ている」という方。
エクササイズをしましょう!
日常生活の中で、肩の高さより上に何か荷物を持ち上げる事が多いとか、
背筋を伸ばすような動作を比較的多くする、という方は
このような状態になりにくいですが、
なかなかないですよね、こんな状態って普段の生活で……
あるとすれば、意識的に行う運動ぐらいかと思います。
オーバーヘッドポジション
ですので、トレーニングで是非ともやって頂きたい動作があります。
それは、腕を肩の高さより上に持ち上げ、
耳のライン上、もしくはそれよりやや後ろにいくような動作です。
『オーバーヘッドポジション』です。
今回はその『オーバーヘッドポジション』を取り入れた肩回りのエクササイズをご案内します!
肩回りおススメエクササイズその①
そのエクササイズとは『ボールY・W・A』という種目です。
ボールに膝付きでうつ伏せ状態になり、そこから『Y』の字をイメージして耳の横まで腕を持ち上げようとします。※腕の開く角度は約120度くらいで親指が上向き
その際注意してもらうのは
「顎を引いて首を真っすぐにする」「腰を反らさない」「鳩尾を突き出さない」で腕を上げます。
※ボールに「鳩尾」「下腹部」を押し付けるようにします。
そのまま肘を後ろに引き『W』
そのまま肘を伸ばし、若干後ろに持ち上げ『A』の字をつくります。
これをゆっくりと実施し、各文字3~5秒程度静止して動作を繰り返します。
※「Y」⇒「W」⇒「A」⇒「W」⇒「Y」で休憩。×3セットくらい実施。
肩の後ろ側、肩甲骨の下側辺りが「キツイ」と感じると良い動作です。
普段の生活ではなかなかいかない領域の動き。
『Y・W・A』やってみて下さい!※立ったままでもできます!