こんにちは!トレーナーの岡田です。
2024年1月1日に石川県で大きな地震がありました。
金沢市に住む私も震度5弱の地震を受けました。今までで一番大きな地震になります。
震源地近くである能登地区(富山の方も)はもっとひどい被害を受けています。
今回の地震でお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表し、被災された全ての方々にお見舞い申し上げます。
2024年は大変なスタートになりました。
トレーニングすることの大切さ
ここ数年の間にいろんなことが起きています。
コロナパンデミックに始まり、戦争によるコストプッシュ型インフレ(物価高)、そして猛暑などの気候変動と地震などの災害。
これから先も上記のような不安定な世の中になっていくことが考えられますし、
それに伴なう生活環境の変化(AIなどテクノロジーの発展なども)によるストレスの増大も懸念されます。
このような環境の変化にカラダや心がやられてしまわないようにしていくこと。
これが「これからの課題」になると思います。
では何が必要か?
ポジショントークではありませんが、「運動」「トレーニング」がまずは必要だと思っています。(もちろんこれだけでOKではありませんが)
トレーニングをして心身ともに鍛えていくことが大切です。
西洋思想的なトレーニングより東洋思想的なトレーニングがいい
「トレーニングが大切」と言っても何でもいいのか?となればそれは違います。
人間のカラダの機能、仕組みに対して向上できるトレーニングが大切だと僕は思います。
我々のカラダは「要素還元主義」ではありません。
※要素還元主義とは「複雑な物事でも、それを構成する要素に分解し、それらの個別(一部)の要素だけを理解すれば、元の複雑な物事全体の性質や振る舞いもすべて理解できるはず」という考え方。
「筋肉だけを鍛えても痛みはなくならない」し、
「柔軟性だけを向上させてもケガをしないとは言えない」し、
「持久力だけを向上させればOKとは言えない」し、
「筋力、柔軟性、体力をそれぞれ鍛えたからと言ってパフォーマンスが向上するとは言えない」
からです。
動きやパフォーマンスは力の発揮や動きの制御、筋肉の協調性、心肺持久力(体力)など項目を、その時の心理状態、環境要因、経験値、生理的要因(性別、年齢など)と掛け合わせて表現しているため、とても複雑です。
部位だけ、一部だけを見るのではなく「全体」の係りを見る必要があります。
これはとても東洋的な思想のように思います。
これまでの多くのトレーニングは西洋的な思想が多いように思います。
(これまで…というのは多くの方が取り組んでいるという意味)
わかりやすい例を挙げると、ダイエットやボディメイクのトレーニングです。
「お尻をきれいに見せたい」」=「ヒップアップトレーニング」をする。
「お腹をシェイプさせたい」=「腹筋群や大きな筋肉群のトレーニングと食事制限」をする。
このような「部位(パーツ)」の筋トレで形を作る。「食事」のコントロールでエネルギー代謝にアプローチする。
といったような「要素還元」の考え方で効果を出せるのがダイエットやボディメイクです。
しかし、「筋肉が付いてカラダがきれいになった」「ヒップアップできた」「食事制限で痩せた」からと言って、
「良いフォームで動ける」訳でもなく「階段を上り下りしても膝が痛くなくなる」訳ではありません。(もちろん全く無意味ということはありませんので、良くなったと感じる方もいるとは思います)
それぞれのトレーニングや食事制限が意味がないものではありませんが、それだけで人間の機能が上がるとは言えないということです。
※機能の向上を目的としていない「造形」目的であれば正解だと思います。
では東洋的な思想のトレーニングとは何か?と言えば一般的にわかりやすいのは、
「ヨガ」や「ピラティス」といったトレーニングになると思います。
ヨガやピラティスでは「ポーズ」や「バランスを取った種目」などが多くありますし、
姿勢「ポジション」に分けた種目の考え方が多くあります。
一部位のみを狙った考えではなく、呼吸やバランス、重心といった全体との協調性を重視した種目が多くなっています。
なので、簡潔に言えばこれからの時代に多くの方に必要なトレーニングは「ヨガ」や「ピラティス」が良いと思います。
大事なのは「全体」の意識
すでに「ヨガ」や「ピラティス」を取り組んでいるという方は多いかと思いますし、
最近では「ピラティス」のお店も増えてきました。
良い傾向だと思いたいですが、まだまだちょっとうまく理解されていないなように感じています。
「ヨガ」や「ピラティス」に取り組んでいる方やそれを指導しているトレーナーの多くは、
「西洋思想的な目的」に対して「東洋思想的なトレーニング」であるヨガ、ピラティスをあてがっているように思えることです。
ダイエットやボディメイクには西洋思想的な「ザ・筋トレ」や「糖質制限」やら「脂質制限」などの食事制限が方法としてはあっているのですが、
「要素還元主義」を「全体論」的なトレーニングで満たすのは少しズレていると思います。
(もちろんこれも全く効果がないとは言えませんし、実際に効果を感じている方はいるかと思いますが、それはトレーニング効果というより世界観の変化という生活環境の変化によるものが大きい)
「痩せたい」「きれいになりたい」という目的を否定はしませんし、それでトレーニングに励むことを悪いとは全く思いませんが、
これからの時代、普通に生活をする一般的な我々の最大のトレーニング目的は、
「人間のカラダの機能の向上」という「全体論」で捉えた目的の方が良いと思っています。
※あくまでも個人的な意見です。
所謂、
『動けるカラダづくり』です。
『動けるカラダづくり』のトレーニングをもっと多くの方に
僕が思う「動けるカラダづくり」のトレーニングは東洋的思想を中心としたトレーニングになりますが、
だからといって「ヨガ」や「ピラティス」という枠にとらわれず、トレーニングを包括的にとらえたトレーニングが良いと思います。
筋肉量が多いからと言って動きが良くなる訳ではないが、筋肉量がある方がパワーは発揮しやすくなりますし、柔軟性があるからと言ってケガをしないようになるとは言えないが、適正な柔軟性はカラダを守ることに繋がりますし、心拍数を上げるようなトレーニングでは心肺機能、血液循環も促され体力が向上し、忍耐力などにも大きく貢献してくれるのは明白です。
筋トレもするし、サーキット的なトレーニングもするし、ヨガ的な、ピラティス的なトレーニングもする。
これが「動けるカラダづくり」のトレーニングになります。
どのようなジャンルのトレーニングになるのか?となると、
『大人の部活動』というジャンルになるかな笑、と思います。
丁寧にやるところもあれば、沢山動くこともある。といった感じです。
このトレーニングをもっと多くの方に取り組んで欲しいと思っています。
【編集後記】
色んなことが起こる世の中になってきてますが、
謙虚に真摯に頑張っていこうと改めて思う今日この頃です。
できること、やるべきことを淡々と。
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