こんにちは!トレーナーの岡田です。
先日のRIZIN(格闘技)は衝撃的でした。。。
久々に「何とも言えない感情」に襲われました。笑 いい意味で。
僕自身トレーナーとして、
「トレーニングはどれくらいアスリートのパフォーマンスアップに貢献できるのか?」 という疑問を常に持っています。
現状での僕自身のそれに対する答えは、 「だいたい1~2割程度の貢献度」 かなぁと感じています。
自分の特徴を活かせる場合は強い
スポーツの世界ではよく「親が元プロスポーツ選手」というアスリートがいます。
これは「遺伝」であり「環境」が作り上げた「身体的特徴」であり「精神構造」の賜物であると思います。
このような【身体的要素】(手足が長い、とか身長が高いとか、太りやすいとか)という変数と、
どのような環境で育ってきたか?というような【環境的要素】(間近で真剣勝負を観てきたか、とか小さい頃から競技に関わってきたか、とか)という変数に、
「どの競技を選んだか」という【選択要素】の変数、そして「どんなトレーニングをどれくらいしたか」という【成長要素】の変数を掛け合わせて出た数値が、
そのアスリートの能力の数値であると僕は思っています。※あくまでも個人的な見解です。
この【身体的要素】×【環境的要素】×【選択要素】×【成長要素】の積の数値が大きい方が単純に強い。
とした時、 いくら「強い気持ち」【環境的要素】のレベルが高くても、
「トレーニング」が自分に合っていないもの、もしくはあまりトレーニングをしないという風になれば、(【成長要素】が乏しければ) 全体の数値は低くなるでしょうし、
【身体的要素】をあまり活かせていない競技を選択したのであれば、全体の数値も伸び悩むでしょう。※競技の選択以外でも細分すれば「戦術の選択ミス」や「ポジション選択のミス」なども含む。
何が言いたいかと言いますと、先日観戦したRIZINのメインの試合での
「朝倉未来 × クレベル・コイケ」戦のように、
【身体的要素】がまさに寝技(柔術)に適した状態(※手足が長い)で、且つ【環境的要素】でもハングリー精神が高いなどの条件がそろっている人は正直、 「強い」と感じました。
僕的には色んな意味で朝倉未来選手の勝利を期待してましたが、
昨日の対戦を観ていて 上記のような「全体的な数値」がクレベル選手の方が高い(強い)なぁ。。。と痛感しました。
トップアスリートの試合では単純に
「トレーニングをめっちゃ頑張ったから強い」
「トレーニングをしっかりとやっているからパフォーマンスが高くなる」
という風には言えません。
同じような「専門的なトレーニング」をやっていても、それ以外の部分の 【個体差】(身体的要素や環境的要素)の違いによって導き出される数値(結果)も違ってきます。
強く、そして成功するために
ではアスリートがより強くなるため、一般の方の目的の達成、改善を成功させるためにはどうすればいいのか?
というのを、僕なりに考えてみますと、
【環境的要素】と【成長要素】の変数をいじっていく必要があるのかなぁーと思います。
まずは【環境的要素】ですが、
アスリートの方はやっぱり、トレーニング、練習の環境を良くして様々な経験をすることに尽きると思います。
現状の自分のレベルに合わせて、「チャレンジできる環境をつくる」ことが大切だと。
一般の方も同様に「環境づくり」から始めていき、トレーニングによって起こる様々な反応、「辛いこと」も「痛いこと」も「苦しいこと」も乗り越えていくような経験をすることが 「トレーニングを継続できる」心構えを身につけることになります。
そして【成長要素】(トレーニング)に関しては、
まず「自分のカラダのこと(人間のカラダのこと)を知る」 というところが大事になると思います。
自分の身体的特徴を理解することは【選択要素】(※一般の方は目的の選択)にも良い影響を与えますので、カラダの知識を身につけて、 自分にとって必要なトレーニングを選んでいけると効率もよくなってきます。
この2つの要素の変数が変わり、全体の数値が上がれば「強く、そして成功する」可能性はあります。
また、たとえ全体の数値の合計で負けていたとしても、あまり差が無ければ、スポーツの世界では戦術などによって、 相手側の数値を下げることもできたりと、勝てる要素は増えてきます。
どのような自分なのかを知ること
一体何を言っているのかわからないかもしれませんんが、笑
要は 「誰が」【身体的要素】と【環境的要素】「何の改善にために」【選択要素】(競技や目的)と「何をしているのか」【成長要素】(トレーニングの種類) ということに対する結果は、
「人によって変わる」ということ。【個体差】
ただ変えることのできない要素【身体的要素】以外の変数をいじって、それがうまくかみ合った時に、※成長過程の子供は身体的要素も変えられる。
自ずと「良い変化」が起こると思います。
そのために一番大切なこととは、 「自分って一体どんな人間なのか?」 というのを把握しておくことが大切だと思います。 (どのような経験をして育ってきたか?今までで頑張ったことは?、大切にしていることは?、これだけは負けないということは?などなど)
先日の朝倉未来選手の敗戦を観て、
「頑張っても報われない事実」や「奇跡は起こらないこと」
そして 「根性だけでは勝てないこと」 をあらためて確認できました。
根性が必要ない訳ではありませんし、頑張る必要がない訳でもない。
自分にとって必要な【各要素】をつくりあげていく過程(プロセス)で裏付けられた自信が、 自らの動きを変え、気持ちを落ち着かせ、身体のコントロールを良くすることが出来るのだと。
【編集後記】
強くて勝利をしたアスリート【勝者】が当たり前にカッコいいが、
負けてしまった【敗者】でも、その背景が見える人はカッコいい。
勝負の世界は勝ち負けだけではない部分もあるのがいい。
トレーニングも勝てなければ(成功しなければ)意味がない。
ということはないと思いますね。 トレーニングの効果は計れないものです。
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