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#538 トレーニングでは明確な目標を立てない方が良い

こんにちは!トレーナーの岡田です。

2022年がスタートして、多くの方が「今年の目標」を立てたのではないかと思います。

もちろん僕もお店を運営し、トレーニングを提供する立場から、仕事では
「今年の目標(やりたいこと)」なんかを立てたりしています。

個人的な目標としても、前回のブログでも書きましたが、

「フルマラソン再々再チャレンジ」をしたいと思っています。
そのために今年は早い段階からコツコツと走ろうと計画中です。(ってまだ走ってませんが。笑)

トレーニング目標を立てるとどうなるのか?

仕事の目標は良いとして、

トレーニングに目標を立てるとどうなるのか?

僕のように「フルマラソンでサブ4達成」と言った目標や、
トレーニングを始める多くの方の目的にもなりやすい

「ダイエット」「痩せたい」「スタイルがよくなりたい」「筋肉を付けたい」など。

このような目標や目的を立てることは
そのトレーニングをやる上での「モチベーション」になると思いますので、
僕は「良いこと」だと思っていました。そう「いました」。

しかし、最近よく感じるのは、

何か明確な(具体的な)トレーニング目標を立ててしまうと、
その目的、目標に最適だと思われるトレーニングを選択せざるを得なくなるということ。

例えば、僕の目標のような「マラソンサブ4達成」となると、
皆さんはどのようなトレーニングをするといいと考えますか?

「筋トレ」を選択しますか?「ストレッチ」を選択しますか?「ヨガ」を選びますか?

もちろんどれか一つだけのトレーニングではないにしろ、ある一定期間内で結果を出したい時、
最も効率がいいトレーニングを選択しますよね?

マラソンならば「有酸素運動」といった具合に。

更に言うならば、「泳ぐ」ことより「自転車」をやるよりも「走る」方が良いですよね。

といった感じで、

トレーニングの目標をより具体的に明確に立ててしまうと、必然的に

「優先的にやった方がいいトレーニングが決まってしまう」

ということになります。

「健康的なカラダづくり」という目標は長期的に

「優先的にやった方が良いトレーニングが決まることの何が問題なんだ!」
「やることが明確な方がわかりやすくていいじゃないか!」

という声が聞こえてきそうですが、

確かに上記のような考えはあると思いますが、それはあくまでも「短期的な目標」なら良いかと思います。

僕のような「フルマラソンサブ4達成」という短期的な目標なら、
その大会が終わるまでの話になりますので、トレーニングが嫌でもつまらなくても、苦しくても頑張れます。

ダイエットやボディメイクも同様で、

「何かの大会で入賞したい」「結婚式までに痩せたい」というような短期的な目標ならわかります。

ただし、多くの一般の方の目的や目標のゴールはあるようでありません。

「痩せたい」にしろ「腰痛を改善したい」にしろ「健康になりたい」にしろ、最終的には
「太りにくいカラダの維持」「痛みのない人生」「病気の改善」を継続していかなければいけない。

というようにある大会やある改善が終わればきつかったトレーニングも終了!

という訳にはいきません。

なぜなら、その後も人生は続きますし、その後また元通りになる可能性も十分にあるからです。

そうなった時あなたは、

「また太ったら筋トレ再開しよう」「また痛んだらストレッチ頑張ろう」なんて都合よく、うまくいくと思いますか?

逆に「目標達成してもずっと筋トレ頑張るよ!」とか「痛みが出ないようにずっとストレッチやるよ」って可能ですか?というかできますか?できるなら素晴らしいですが。

僕は「常にフルマラソンサブ4レベルの走力を維持したいので、毎日走ります!」

というトレーニング人生は嫌です。ただただ走るのは基本嫌いなんで。笑

僕はマラソンを早く走りたいという訳ではなく、マラソンを走り切れるカラダであり続けたいとは思っています。
(サブ4達成は単にトレーナーとして普通の方よりは有利な立場にあるので、それくらいは当たり前に達成しないといけないと勝手に思っているから。できてませんが…笑)

ですので、長期的なトレーニング目標としては、

「体型の維持」「体力の維持」「生活習慣病とは無縁の人生」というのがあり、

短期的なイベント目標として今年は、

「マラソン再々再チャレンジ」がある。ということにしています。

トレーニングは継続することが一番大切。だとしたら…

トレーニング以外もそうだと思いますが、

人生におけるあらゆるものは「経験値」によって決まると思っています。

技術の習得、勉強、人間性、知性などなど、
多くの時間を費やし、継続的に身につけているものにこそ価値があると言えますので、

「どれだけの時間を割いてきたか」=「どれだけ経験してきたか」はとても大切です。

トレーニングも然りで、

「たったの3ヵ月間だけ」「たったの半年間だけ」「たったの1年間だけ」「たったの5年間だけ」…

では習得しきれませんし、たいしたことにはなりません。

トレーニングは長期的に継続することが一番大切であり、継続できていることが一番の効果です。

だとしたら、ずっと体型を気にして「筋肉をつけること」を目標にして、ずっと「筋トレ」ばかりやりますか?

絶対に飽きるし、できないと思います。(一部の人達を除いて)

「筋トレ」も「ストレッチ」も「アジリティ」も「パワー」も「スピード」も「クイックネス」も必要なんです、我々人間には。

という訳で、トレーニングを長期的に続けていくために必要なことは

「飽きないために色んなことをやること」そのためには、

「特定の具体的で明確な目標を掲げるより、漠然とした抽象的な長期の目標を掲げること」

コレが僕のオススメです。

だって「3ヵ月後に5㎏痩せないと…」ってなったら、ほとんど「モビリティトレーニング」なんて選ばないでしょ。本当はその人にとって一番重要な課題だとしても。

長い人生、色んなトレーニングを経験しているうちに結果として、

「あれ?そんなに太らなくなってるわー」でいいんじゃないですか?
と僕は思います。

【編集後記】

オミクロン株が広まってきて感染者が増えてきました。

「大変だ!ヤバい!」
確かにヤバい。

いまだに感染者数で煽っているマスコミが。

人間は経験すると学習して賢くなるはずなのだが…

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