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#532 合理性、効率性を追求しない

こんにちは!トレーナーの岡田です。

日頃、トレーニングジムなどの情報をSNSなどを通じて目にする機会が多々あります。

その情報の多くは、興味をそそるものが多く、

「ココに行けばもしくは実践すれば(トレーニングで)悩みを解決できるかな?」
と思ってしまいます。(僕は思いませんが笑、一般的に見て)

一般の方からすれば、

「運動が健康に良いとわかっていても、何をすれば良いかわからないから、専門家に聞いて、
もっと合理的に、効率的にトレーニングをする方が絶対にいい」

と思うのは当然だと思います。

しかしこの「合理性」「効率性」ばかりを求めているとうまくいかなくなる。ということがあります。

無駄な努力は…

「正しいことは専門家に聞く」

これに関しては「その方が良い」とは思います。

僕自身もトレーニングの専門家として(一応専門家と言わせて…笑)多くの運動不足の方に、
いきなり「闇雲なトレーニング」に走らず、まずは相談に来て欲しいとも思っています。

ただし、「闇雲なトレーニング」をして全く効果がでなかった…無駄な努力だった…

となったからと言ってそれが「意味のない時間だった」かというと、

僕はそうではないと思います。

無駄な努力を経験することはとても大切です。

何が言いたいかというと、

「正しいこと、合理性、効率性の追求ばかりを求めていくと心を失う」

ということです。

人間のカラダは皆同じではなく、生活環境、性格、情報量、体力、年齢、性別、思考など様々です。

それを何かのパターンやケースに沿わして効率的にやろうとしたり、

コレは必要ないとか(例えば、痩せるのに有酸素は意味ないとか、健康目的でランニングは意味ないとか)、コレは辞めといた方がいいなどといって限定的に物事に取り組む。

言い換えるなら、

「わかりやすく明確で効果的(と思われている)なトレーニングを追いかける。
そして、そこに価値を見出す(出そうとする)」

こうなると、結局挫折します。

なぜなら、現実はそうじゃないから。そんなに単純なものではないし、それは継続的ではないし、最終的に楽しくなくなるからです。

トレーナー側の問題

ここからは自戒の意を込めて書きます……(過去に身に覚え有り。笑)

トレーニング指導もビジネスです。ビジネスである以上、収益を上げる必要があります。
その為には多くの人にサービスを提供しなければいけません。(もしくは多くの回数を長期に渡って)

となれば、購買心理、行動心理的に「これは必要だ!」と思わせなければいけません。

なので、

「成果のわかりやすいもの」を謳うことになります。

しかし、人間のカラダの問題の多くは運動不足からくる様々な機能不全です。

これを体型を変えただけで良くなるとも言えませんし、週1回程度のトレーニングだけで改善するとも言えません。

時間のない中、合理性、効率性を求めて成果のわかりやすいもの(体型の変化)ばかりを求めてしまいがちですが、残念ながらそんなに単純ではないのです。

トレーニングや運動が人間にとって必要だということは間違いがありませんが、
「トレーニングを受けることで成果、効果が必ずでる」と思わせてはいけないと。

これはトレーナー側の発信の仕方の問題です…

トレーニングをする(受ける)意味とは?

では「トレーニングをする(受ける)意味」を感じるには何が必要か?

これには持っておきたい思考がいくつかあります。

これに「価値観」を感じることができれば、トレーニングに意味がもたらせ、成果も感じやすくなってくると思います。

ではその思考ですが、

1. 継続すること

当たり前ですが、トレーニングはやり続ける必要があります。なぜなら多くの効果が可逆的だからです。コツコツと、一歩ずつ前進していくことに価値を感じて欲しい。

2. 試行錯誤すること

これさえやっていれば良い。というトレーニングはありません。なぜなら様々な要素が複雑に絡み合って一つの問題を作っているケースが多いため。環境、性差、年齢差、性格の違い、運動経験の違い、能力差…など人は千差万別だから。
不明確なことに取り組む時間にこそ価値があります。

3. 環境を変えること

上記のことを実行する上で最も大事なのは「モチベーション」上げる言葉でも「ストイックさ」掻き立てる言葉でもなく、

「環境を変えること」です。環境を変えることは容易ではありません。がしかし、もしここに取り組むことができたなら大きな変化に繋がります。なぜなら今の自分を作り出したのは現状の環境が原因だから。

4. 受け身ではなく能動的に

受身の施術は「対処療法」にすぎません。必ずもとの環境設定に戻ります。

継続、試行錯誤、環境変化はどれも能動的です。誰かが変わりにやってくれるものではありません。自分ではどうしようもない状況は受身が必要ですが、そうでないものは基本、アクティブにやらないと変わりません。

5.結果を気にせずチャレンジする

「成功しないといけないというチャレンジ」と「失敗してもいいやというチャレンジ」では楽しさが変わってきます。楽しさは継続に関係します。結果的に継続していれば何らかの成果がでます。

僕が思う以上のことに価値観を見出すことは、正直「そう簡単ではない」と思います。

だからこそ、そこに合理性や効率性ばかりを求めてもうまくいきません。

なぜなら、「もっと手っ取り早く短期間に」「もっとわかりやすく簡単に」「今の現状のままで」「全部お任せで」「頑張った分、報われたい」というように上記の真逆がそれだから。

もちろん僕たち専門家は受けて頂く方に、

「わかりやすく、効率的な指導」を心掛けてはいますが、それはハッキリとした正解のない物なのです。

ですので、成果効果ばかりにとらわれず、試行錯誤しながら、正しい見解を身につけながら地道にトレーニングを継続していく。

こういったことをもっと謳っていかなければなぁと強く感じる今日この頃です。

【編集後記】

この世の中も同じですね。

合理性ばかりを求めて、競争し、蹴落としあうようなことばかり
していては疲れてしまいます。

という訳で、僕は非効率的なのんびりとした時間があることを
良しとします。(ただの堕落か…笑)

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