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強度変換バリエーション

トレーニングをプログラミングする際に、

「どのような種目が最適か?」ということを考えたりしますが、

同時に「その種目の強度変換は何か?」ということも考えなければいけません。

漸進性の原則

トレーニングを安全に効果的に進めていく際に考慮すべき「原理・原則」というのがあります。

その中にも「強度を少しずつ向上させていく必要がある」という

漸進性の原則(過負荷も合わせた「漸進過負荷の原則」と言う場合も)があります。

「強度を上げていくことで、その強度に見合った状態に身体が適応していくため、一定の強度で続けていても身体はそのレベルからは向上しない」というようなこと。

ここで言う”強度を上げていく”という中には、

「重りを重くしていく」だけでなく、
「セット数」や「種目数」、「トレーニング時間」など様々な変数に対する調整が含まれる訳ですが、

今回は『難易度』の強度変換についても考えよう!ということについて。

「重りを下げる」という向上

『難易度』を向上させるという場合、単純に「重りを上げる」ということも種目によっては、
「フォームの安定性」に対する『難易度』の向上も考えられますが、

今回は「重りを下げる(無くす)」ことでの『難易度』向上のバリエーションを。

まずは私のお気に入りの種目でもあります「バックステップランジ」での強度変換を。

このバックステップランジでは、体幹の安定、臀部の活性化などバランスをコントロールしながらトレーニングをいていく必要がありますが、

この動きに、まずは”重り”加えてみます。
そうする事で、受け止めた時の大腿部、臀部や背中など体幹の刺激が増えますので、
「重りを上げる(加える)」=「強度向上」になります。

このまま重りを上げていっても”強度変換”(今回はプログレッション=前進のみ)になりますが、
少し思考を変えて、プログレッションのバリエーションとして、

「片方の重りを無くす」パターンを実施しています。

こうすることで、片側の体幹(腹斜筋など)の活性化になります。
運動連鎖に関しては『難易度』が上がります。
※重りを持っていない側 に力が入りにくくなり『難易度』は向上します。
※動画では脚を交互に動かしていますが、重りを持っている方側だけを動かしたりでもOK

このような「強度変換」は”どのような目的があるのか?”によって変わってきますが、
動きにつなげる際には、

「強度」の上下、「連鎖」の上下などを「強度変換」の変数としてコントロールしていくことも
楽しいトレーニングになりますので、他の種目でも考えてバリエーションを増やしてみて下さい!

「お家トレーニング」のマンネリ防止にもなりますよ!