石川県金沢市初の「ファンクショナルトレーニング専門店」パーソナルトレーニングスペースリークスの岡田です!
皆さんは運動指導者に何を求めますか?
「筋力トレーニングの方法」
「有酸素運動のやり方」
「エアロビクス等のリード」
「筋肉の付け方」
「ストレッチのやり方」
「ヨガの指導」
「ダイエットのやり方」
「走り方・歩き方」
「腰痛や膝痛などの予防や改善」
「姿勢の改善」
などでしょうか?(他にもあるでしょうが)
では、治療家の方には何を求めますか?(柔道整復師や理学療法士の方など医療系資格やカイロプラクティックなどをお持ちの方)
「痛みを取り除くこと」
「怪我や障害などの処置」
「腰痛や膝痛などの予防や改善」
「姿勢の改善」
「歩き方・走り方」
「運動療法のやり方」
「筋力トレーニング・リハビリ」
「ストレッチのやり方」
などでしょうか?(これもまた他にあるかと思いますが)
リハビリからトレーニングの境目
どの目的なら治療家の先生に、どの目的なら運動指導者と言われるインストラクターやトレーナーに任せるといいのか?
簡単に分けるとすれば、
「怪我などの痛みがある段階から日常生活を問題なく生活できるレベルまでの回復(リハビリ)までは治療家の先生、その後もっと身体を動かしてスポーツや日常生活を楽しめるようになるために体力や筋力をつけないといけないのでインストラクターやトレーナー」
といった感じでしょうか。
しかし、現状はこうきっちりとは分かれていません。
外傷でなければ(こけて捻挫や肉離れなど)、その痛みは障害である可能性があり、その痛みを無くすためには、マッサージや徒手による施術やストレッチが有効な場合もありますし、筋力を鍛えたり、動かす方法を覚えたりすることが良い場合も考えられます。
ということもあり、治療家の先生の専門分野が必要であり、且つトレーナーの専門分野が必要ということになります。
構造を変えるトレーニングから動きを変えるトレーニングへ
筋力を鍛えることが、柔軟性のある筋肉(筋膜)を手に入れることが
関節や筋肉にかかるストレスを軽減し、障害の予防に役立つという事はもちろんありますが、
同時に「使い方」、その筋肉や関節をどのように使うかといったことも必要になります。
トレーニングは「筋肉を付ける」ことや「痩せる」という目的から
もっと治療的なトレーニングである
「良い方向に関節を動かすこと」や「使われていない筋肉を使えるようにしていく」という
神経系のトレーニングが多くの方の目的になってくると予想されます。
運動指導者の弱点
トレーニングの現場がより「運動療法」がメインになってきた時、
そこで活躍していく為には何が必要でしょうか?
そこで必要な要素とは
「筋トレマシーンの使い方のご案内」とか、
「楽しく運動してもらうような声がけ」とか、
「重りを何回あげたらいいか」とか、
「何分くらい歩いたらいいか」だけではうまく伝わりません。
上記のような”基本的なスキル”以外にも
「この筋肉はどのような機能があるのか」や
「この動きに関与する筋肉のグループはどれか」や
「この姿勢を作る上で必要なトレーニング種目は何が良いか」や
「この動きの中でこの筋肉はどのように働くのがいいのか」などを考えていく力も必要になります。
上記のような考えを起こすためには、
『身体の基礎』をまずは知っていなければ話にもなりません。
『身体の基礎』=『機能解剖学』になります。
私自身トレーナーとして活動をしておりますが、
トレーナーになる為に必要な勉強や知識の中で
「機能解剖学」はもちろん必須の知識ではありますが、
治療家の皆様ほどしっかりと「機能解剖学」を勉強する機会は無い(無かった)のではないかと思っています。
(個人的な印象です)
これから多くの方にとって必要となるであろうトレーニング
「運動のパターンを書き換える」トレーニング※いわゆる機能改善トレーニング
にとって必須の知識「機能解剖学」
このあたりの知識が意外と中途半端な状態の方が多いと感じる運動指導者。
これが運動指導者の弱点ではないかと思います。
(もちろん運動指導者の方でもものすごく詳しい方もおられます。平均的に見たり、治療家の方と比較してみての印象)
逆にトレーニングに関する知識や情報に関しては、
治療家の皆様より、トレーナーの方の方が色々と詳しいこともあるかと思いますが、
「身体の基礎知識」を持ち合わせている治療家の皆様の方が
トレーニングの理解力も高いでしょうし、すぐに身に付けていくかと思います。
(勉強好きの方も多いように感じますし)
勉強のきっかけ作り
という訳で運動指導に係ることのある方にとって必須である
「機能解剖学」
これを集まってもう一度、今一度基礎から勉強してみよう!という企画でもあります、
『基礎機能解剖学セミナー』※今回は②で上肢・体幹編
「身体のことで疑問はあるので、やっぱり基礎から勉強したいがなかなかできない」
という方の勉強のきっかけになればいいなぁと思っています。
今回、そして次回は
「絵に描いて覚える機能解剖学。自分専用の資料をつくろう」という副題(急遽つくりましたー)もありますので、
ひたすら筋肉描いていきます!興味のある方は是非。
~セミナー情報~
・「身体についての理解を深める」運動指導者、トレーニング愛好家対象のセミナー
「基礎機能解剖学② ~上肢・体幹の機能解剖編~」
セミナー情報はこちらから!