腰痛などの関節痛は多くの方にとって問題でもありますし、
我々トレーナーや治療家の皆様にとっても興味のある問題だと思います。
姿勢と腰痛の関係
「姿勢が悪いと腰痛が発生しやすい」
と思っている方が多いかと思います。
事実、私自身も思っていましたし、今でもそれっぽい事は言っております。
がしかし「不良姿勢と腰痛」には関連性がないという見解があります。
猫背の人とそうでない人での腰痛の発症率には関連性がなかったという研究結果もあるそうです。
※その他にも様々な不良姿勢と各関節痛に関しても
ストレスに適応する
姿勢が悪いと「悪くなっている箇所に局所的なストレスが掛かっていき、徐々にそこが痛くなる」
と考えられますが、
身体の各組織にはストレスに耐えられるように適応する能力を持っています。
という訳で
「悪い姿勢でも関係ない!」
かと言えばそれはちょっと違います。
動く時の姿勢は大事
実際腰痛などの関節痛を発症するタイミングと言えば
「動いた時」になります。
特に負荷を感じた時の動き方が不適切だった時です。
重いものを頭上に持ち上げる時や
下から重いものを持ち上げる時などに
胸がしっかりと反れないとか、股関節から動かすことが出来ない時に発症するケースが考えられます。
ちゃんと動ける身体のために
重り(外的負荷や体重も)を適切にコントロールするために必要なことと言えば何か?
「しっかりと関節が動く事」
「しっかりと筋肉が動く事」
がまずは必要だとなります。
「不良姿勢が腰痛などの関節痛に関係がない」とはいえ、
悪い姿勢の状態で適応してしまった身体は、動かない分にはいいかもしれませんが
結局「動く際に関節や筋肉などの結合組織が動きにくい」という事になり、
腰痛などの関節痛に繋がると思われます。
※関節痛以外での問題もあると思います。筋・筋膜性のものなど。
腰痛などの関節痛からの不安を避けるためには、普段から適度に身体を動かし、
そして”適切な身体の使い方”を一度確認しておくといいと思いますよ!